中国衛星測位システム管理弁公室は29日、北斗3号グローバル衛星測位システムの最後のネットワーク構築衛星がこのほど、正式にネットワークに加入し運用開始されたと発表した。同衛星は6月23日に西昌衛星発射センターから打ち上げられ、6月30日に作業の定位置に到達することに成功した。北京日報が伝えた。
同衛星は北斗衛星測位システムの55基目の衛星であり、北斗3号グローバル衛星測位システムの地球静止軌道衛星でもある。衛星はすでに軌道上のテスト、ネットワーク加入に向けた評価などの作業を終え、正式にネットワークに加入した。距離測定コード61を使い、測位・時報サービスを提供する。
北斗3号グローバル衛星測位システムには24基の中円地球軌道衛星、3基の傾斜対地同期軌道衛星、3基の地球静止軌道衛星が含まれる。うち地球静止軌道衛星は地上から3万6000キロ離れた宇宙で静かに見守り、北斗測位システムの技術指標の向上に向け増強サービスを提供する重責を担っている。
衛星の全体開発を担当する中国航天科技集団第五研究院によると、北斗3号システムの地球静止軌道衛星は中国で現役の規模が大きい衛星プラットフォームを採用している。強い負荷能力により、同衛星は電波航法、無線測定、衛星強化、精密ワンポイント測位、出力増強、衛星・基地間時間同期及び測位の6つの能力を持っており、中国及び周辺地域の利用者に測位・増強サービスを提供できる。
北斗3号システムのサービス能力は北斗2号システムより10倍拡張されている。通信、電力、金融、交通測量、漁業、農業、林業などの分野でサービスを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月30日
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