中国科学院空天情報革新研究院が30日に明らかにしたところによると、同研究院が新たに発表したアップグレード版植物病虫害リモートセンシングモニタリング・予測システムは現在まで、世界に向けて世界、全国、食糧の出産地、典型的エリアの「植物病虫害リモートセンシングモニタリング・予測報告」を92期発表しており、さらに特別に「アジア・アフリカ砂漠蝗害モニタリング・評価報告」を発表している。中国新聞社が伝えた。
同研究院植物病虫害リモートセンシングモニタリング・予測システムの関連成果はすでに、中国科学技術部(省)、農業農村部(省)、国家林業・草原局、国連食糧農業機関(FAO)、地球観測に関する政府間会合(GEO)、英国のニュートン先進フェローシップ、イタリアの国家学術会議(CNR)などの中国内外の政府当局、組織・機関、商業チームから持続的に採用され、広く応用されている。中国の食糧安全と世界情勢における重大な政策決定に科学技術のサポートを提供している。
8月29、30日の両日、第1回植物病虫害リモートセンシング大会がオンラインで開催された。同研究院は大会で、アップグレード版植物病虫害リモートセンシングモニタリング・予測システムを発表し、同時にクラウドソーシングデータ収集プラットフォーム(RSCROP)を発表した。同プラットフォームは植物病虫害リモートセンシングモニタリング・予測システムの重要な構成部分であり、独立したデータ収集プラットフォームでもある。
中国科学院デジタル地球重点実験室室長で、第1回植物病虫害リモートセンシング大会主席の黄文江研究員の説明によると、アップグレード版は従来のシステムと比べ、マルチソース・マルチスケール・マルチモデルの大量の地球ビッグデータを集めている。植物パラメータ反転、病虫生息環境モニタリング、災害識別・早期警戒、農牧業損失評価などの機能モジュールを持つ。農地、森林、草原などの重大病虫害モニタリング・予測製品を作り出す。農地、森林、草原の植物病虫害モニタリング・予測サービスのオンライン発表を実現し、データ・アルゴリズムから製品・応用のチェーン全体を統合するものになる。
クラウドソーシングデータ収集プラットフォームは、農地での調査研究や農業事情調査の際に、現地の植物の成長や病虫害の発生状況をスピーディに記録できる。また過去のサンプルの記録を調べることができ、野外調査データをフレキシブルに管理できる。この中国語・英語のバイリンガルプラットフォームは現在、すでに中国、英国、イタリアなどで広く活用されており、大量の地上データを蓄積している。植物生態系モニタリングや病虫早期警戒の全面的・多層的な科学データ集を構築しており、植物生態系モニタリングや病虫害モニタリング・早期警戒にデータサポートを提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月1日