若者に砂糖代替甘味料が人気 健康と味の両立は可能か? (2)

人民網日本語版 2020年09月02日08:57

ニーズの急速発展を正確に洞察する

体を鍛えることが好きな柴娜さんは数年前、トレーニング仲間の間で多くの人が無糖商品を求めていることに気づいた。「ダイエットは食事をコントロールして体を動す必要があるとしょっちゅう言っていて、中でも食事のコントロールがとりわけ重要だ。二つは対立しながら融合する1つのグループで、低炭水化物(糖質制限)とおいしさが両立する商品を求めている。市場では全粒粉のパンを売っているが、よく聞こえてくるのは、『体にいいとわかってはいるけれど食べられない、ごめんなさい』という声だ」という。

柴さんはその後、父親ががんになったこと、家族に40年間糖尿病を患っている人がいることから、健康手作りパンの店「Fit Foodie」をオープンした。ローストアマニ粉末、ココナッツパウダーを原料に使用して焼いたパンは、味と健康が両立し、ネットでの売れ行きは好調だという。

柴さんの顧客はどんどん多様化している。ダイエットしたい学生、子どもに砂糖をたくさん取らせたくない親、糖尿病患者、糖分を控えなければならない妊婦などだ。柴さんは、「多くの女性は抗糖化がアンチエイジングにいいと考えている。両者の関連はまだはっきりしないにも関わらず、抗糖化商品は女性によく売れている」と話した。

人気ブランドの元気森林は脂肪ゼロ、糖質ゼロ、カロリーゼロで注目を集め、飲料業界の破壊者などと呼ばれている。阿里巴巴(アリババ)のデータでは、2019年の天猫(Tmall)の「6・18」(6月18日のネットショッピングイベント)で、元気森林は226万本を売り上げ、水系飲料品のトップだった。また同年の「ダブル11」(11月11日のネットショッピングイベント)ではネット全体で販売量が2位になり、コカコーラやペプシコーラなどの海外ブランドを打ち負かした。19年通年の売上高は7億元(約108億円)を超えたという。

元気森林が考える自身のコア・コンピタンスは、ユーザーのニーズに対する正確な洞察、ユーザーのニーズに応えられる品質の高さとイノベーション能力だ。従来型の飲料メーカーと異なり、ネット飲料メーカーはデータの収集と分析を重視し、データの変化に応じて発展プランを調整する。元気森林のすべての商品は研究開発から生産までの間に、100回を超える味のブラインドテストを実施している。

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