今の若者はどんな大きなストレスを感じているのか?

人民網日本語版 2020年09月30日11:06

「今の若者はどれほど大きなストレスを感じているのか?」というスレッドに、ネットユーザー数万人がコメントを寄せ、記事の閲覧回数は2億回に達し、瞬く間に検索ランキングでトップに立っていることこそが、こうした今の若者たちのストレスに対する「答え」の一つと言えるかもしれない。澎湃新聞が報じた。

イイねがたくさん寄せられている長文の中で、ある女性(25)は、「毎日、会社に行って帰るという単調な生活を送っている。給料は多くも、少なくもなく、支出の一つ一つを細かく計算している。誕生日の日、勤務中は座りっぱなしなので、病気になるのが怖くなり、ジョギングをしにでかけた。家に帰りつくと、疲れてシャワーを浴びる気力もなくなり、突然ガックリきてしまい、『私もう疲れたよ~』と泣き出してしまった」と綴っている。

ハラハラドキドキし、紆余曲折する物語ではなく、単なる日常のちょっとしたエピソードを綴っているだけにもかかわらず、多くの人がそれを読んで思わず涙を浮かべている。

一部の高齢者や大人たちは、「今の若者は子供の頃から食べるものや着るもののことを心配する必要はなく、苦労したことがない」という一種の偏見を抱き、「若者は全てに感謝するべきで、あれこれ文句を言うなんて、わがまますぎる」と感じている。「今の若者のストレス」という問題が議論の的になっているということが、実際にはこうした高齢者や大人たちに対する返答と言えるだろう。

過去数十年間で、中国ではかなり多くの世帯が資産を増やした。日々の暮らしに様々な苦労を強いられた前2世代の人々と異なり、90後(1990年代生まれ)や00後(2000年以降生まれ)は、物質的な供給が大幅に改善された環境下で成長した。しかし、裕福になったという人は、やはり少数に過ぎない。

ほとんどの人は、上記の女性のように、普通の家庭で育った普通の大人だ。そのような若者は、大学を卒業して、故郷を離れ、都市で働き、高くもない給料でストレスの多い仕事に就き、高い家賃や重なる出費に耐え、毎日、長時間かけて通勤している。上記の女性は、「のんびりした都市」で知られる四川省成都市に住んでいるものの、早朝のラッシュ時間帯を避けるために、毎朝6時に起床しているという。

このように、どの世代の人のストレスが最も大きいかという質問の答えが出ることは永遠にないだろう。自分の生活のレールから離れて、他の世代の人の生活を実際に体験することなど誰にもできないのだから、他の世代の人々を比較したり、評価、判断したりする基となるものがないからだ。

では、今の若者はどんなストレスを感じているのだろうか?

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