無錫で34年間続くサクラの植樹 春には3万本のサクラが満開に (2)

人民網日本語版 2021年04月08日15:42

34年に渡り友好を継承

2017年、中日桜友誼林建設30周年植樹セレモニー(写真提供・新發田喜代子さん)。

2009年、長谷川さんが亡くなり、娘婿の新發田豊さんが、日中共同建設桜友誼林保存協会の会長に就任。長谷川さんの娘である喜代子さんと共に、この中日友好事業を続けている。喜代子さんは、「たくさんの日本人が、無錫を何度も訪れて、友誼林建設活動に参加している。なかでも印象深かったメンバーは、群馬県に住んでいた丸山知栄さんで、彼女は日本で、何人もの中国人留学生の世話をしていたことから、中国人留学生から親しみを込めて『日本のお母さん』と呼ばれていた女性。1987年から2012年の間、丸山さんは毎年友好訪中団のメンバーとして中国を訪問し、以前に世話をしたことがある中国人留学生の夫婦と中国で再会して、一緒に無錫で植樹活動に参加したこともあった。また、上海から帰路の機内で蘇州出身の中国人と隣り合わせになり、中国にサクラの苗木を贈呈し、桜友誼林の建設に協力してきたという話をしたところ、とても感動し、翌年、その中国人が蘇州から家族4人で無錫を訪問し、友誼林の植樹活動に参加したこともあった」と話す。

2021年3月25日、中日桜友誼林建設34周年記念イベントの開幕式に、ビデオ通話で挨拶を述べる新發田豊さん(撮影・袁蒙)。 

この34年間、中日友好関係者は、鼋頭渚約3万本のサクラを植え、その品種は100種類以上となっている。そして、鼋頭渚は、中国でも規模の大きなサクラの名所として多くの人に知られるようになっている。喜代子さんは、「桜を楽しむ笑顔は世界共通で、平和そのものが目に見える形」と語った。

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