中国水素エネルギー連盟が21日に開いた第14次五カ年計画水素エネルギー産業発展フォーラムで明らかにしたところによると、2020年末時点の世界の水素ステーション数は約544ヶ所。中国は128ヶ所を開設しており、水素燃料電池車の累計保有台数が7000台以上にのぼっている。人民日報が伝えた。
中国の2019年の水素ガス生産量のうち、石炭からの水素製造は63.54%、天然ガスは13.76%、工業副産物は21.18%で、水電解は約1.52%しかなかった。生産能力は西北、華北、華東地域に集中している。多くの専門家によると、気候変動対応という大きな背景のもとで、再生可能エネルギーによる水素製造が将来の主な取り組みの方向性となっている。
将来的に、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの水電解による水素製造は、コスト面で競争力を持つだろうか。中国水素エネルギー連盟専門家委員会の余卓平会長は「中国の風力発電と太陽光発電の新規設備容量の発電コストが1kWhあたり0.3元(1元は約16.6円)に低下すれば、再生可能エネルギーの水電解による水素製造コストは1キログラムあたり約25元に低下し、天然ガスによる水素製造と競争できる。2030年に再生可能エネルギーの発電コストが1kWhあたり0.2元に低下すれば水電解による水素製造コストが1キログラムあたり15元に低下し、現在の化石エネルギーに二酸化炭素貯留技術を加えた水素製造の価格と競争できる」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月22日
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