中国海洋石油集団有限公司(中国海油)は15日、中国初の1千億立方メートル級自営深水大型ガス田「深海1号」(陵水17-2ガス田)の開発井の掘削作業がすべて完了し、まもなく順調に生産を開始すると発表した。これは中国が完全に深水、超深水海域における油ガス探査・開発能力を持つことを意味する。科技日報が伝えた。
中国海油の「深水連合艦隊」の旗艦の一つである深水半潜水型掘削プラットフォーム「海油石油982」が現在、「深海1号」の掘削作業を行っている。
中国海油によると、「深海1号」は海南島から150キロメートル離れた瓊東南盆地に位置し、中国海油が2014年の探査で見つけたものだ。確認された天然ガス埋蔵量は1千億立方メートル以上で、最大水深は1500メートル以上、井の最大深度は4000メートル以上。中国が現在まで独自に発見しているうち、水深が最も深く、探査・開発の難易度が最も高い海上深水ガス田だ。
「深海1号」の生産パイプラインはすでに、環海南島海底クリーンエネルギー供給ネットワークと連結している。ガス田の生産開始後、海南自由貿易港と粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、 中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)のクリーンエネルギー供給を賄う主力ガス田になる。広東省、香港地区、海南省などの地域に毎年、30億立方メートルのガスを安定的に供給する。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月16日