人工衛星打上げロケット「長征」や有人宇宙船「神舟」、衛星測位システム「北斗」、火星探査機「天問」、月探査機「嫦娥」などの国家重大宇宙プロジェクトに従事した科学者チームが今月22日午後、香港地区を訪れ、翌23日には同地区の大学を訪問して「現代の傑出した華人科学者による公開講座」を行った。「宇宙事業に携わる科学者たちがやってきた!」、「月の土壤を香港で公開!」と歓迎された彼らは今後、香港の高等教育機関や中学校で講座を行っていく計画だ。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
中国工程院の院士である神舟の初代チーフデザイナー・戚発軔氏(88)や中国工程院の院士で「長征」シリーズのチーフデザイナー・龍楽豪氏など科学者6人は23日午前、香港理工大学を訪問した。
香港理工大学で行った講座では、「香港地区の今の世代の若者は祖国の宇宙事業に高い関心を抱いている。私たちのような香港地区の大学生に祖国の航天当局で、実習や学習する機会はあるのか?どのように申請すればいいのか?」という大学生の質問に、戚氏は、「香港地区の学生が祖国の宇宙事業に参加するのは大歓迎」と答えた。
そして、「今回香港地区を訪問した宇宙科学者チームのうち、若い科学者5‐6人は香港地区の大学を卒業し、学位を取得した後、中国大陸部に戻った。今は重要なポストで仕事をしている」と説明した。
さらに、「今後、中国の宇宙ステーションが完成すれば、そのプラットフォームを活用してさらに多くの科学研究プロジェクトが展開できるようになる。宇宙プロジェクトは現在も募集中。中国のプロジェクトは海外にも開放されているし、もちろん香港地区にも開放している」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月24日