国家重要テクノロジーインフラ「地球システム数値シミュレーション装置」が23日、北京懐柔科学城で完成し、使用開始された。これは中国が初めて研究・製造に成功した地球システム数値シミュレーションビッグサイエンス装置だ。同装置の完成は、気候変動への対応、生態環境の保護、防災・減災(例えば気象予報)などの国の重要な需要に寄与し、国際的な気候と環境をめぐる交渉に力強い科学的サポートを提供する。人民日報が伝えた。
「地球システム数値シミュレーション装置」の建設先は北京懐柔科学城東エリア。中国科学院大気物理研究所が建設法人で、清華大学が共同建設機関。同装置は中国が独自の知的財産権を持つ、地球システム各層の数値シミュレーションソフトを重点とし、ソフト・ハードを協同設計する、規模及び総合的な技術水準が世界トップレベルの専門的な地球システム数値シミュレーション装置だ。その中核ソフトウェアは中国科学院大気物理研究所が長期間にわたる科学研究により独自に開発した地球システムモデルで、大気、海洋、陸上、植生生態、大気化学、海洋生物化学、陸上生物化学を含む7つのサブシステムモデルを集積。大気圏、水圏、雪氷圏、岩石圏、生物圏の変化の法則をシミュレートし、地球の過去を推測し、現在の観察を行い、未来を予測する。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月24日