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杭州が「ダブル炭素地図」リリース 的を射た炭素削減を支援

人民網日本語版 2021年06月28日16:20

浙江省杭州市はこのほど「ダブル炭素地図」をリリースして、全市・県・鎮における炭素排出を「全体的に観察でき、1つのネットワークでコントロールできる」ようになった。省エネ・炭素排出削減を実施し、重点分野のグリーン・低炭素へのモデル転換を推進するためのサポートを提供するという。新華社が伝えた。

この「地図」は杭州エネルギービッグデータセンターの分野を跨ぐ協同の優位性をよりどころに、杭州の「シティブレーン」と結びつけ、各種の炭素排出データを集め、複数次元のグリッド化を通じて炭素利用率を素早く計算し、「炭素の可視化」を試験的に行うというものだ。

「地図」は鎮・街道グリッドに存在する企業、住民、交通などをモニタリングの基本単位及び地図作成の基本要素とし、点が集まって画像になり、地域のエネルギー消費の強度を色分けして示している。色が濃いほど炭素排出の強度が高いことを示し、最終的に地域の炭素排出の様子を示す地図ができあがる。色の違いや、色で示された部分の大小や密集の様子などから、都市のエリアごとの炭素排出状況が直感的に理解できる。

現在、「地図」は都市の炭素排出状況を正確に分析・総括することで、横方向としてはエネルギー、工業、住民、建築、交通、生態環境の6つの次元をカバーし、縦方向としては市、区、鎮・街道の3段階でエリアを貫き、杭州市の13区・県と199鎮・街道をカバーする都市フルスケール炭素分析モデルを構築している。

今年6月、杭州欣美成套電器製造有限公司が位置するグリッドが「炭素診断書」を受け取った。同社は800キロワット級ルーフトップ型太陽光発電所と150キロワットのエネルギー貯蔵ステーションを建設して、グリーンでスマートなエネルギーコントロールプラットフォームに合わせ、工場エリアのCO2などの温室効果ガスのゼロ排出を実現し、「炭素ゼロ」のスマート工場を建設した。

こうした取り組みを受けて、国網(国家電網)浙江省電力有限公司杭州供電公司が「地図」での予測を踏まえ、同社のある杭州市の蕭山経済技術開発区グリッド全体の炭素排出状況と合わせて、このグリッドの「炭素削減診断書」を作成した。また同エリア内で条件を満たした企業と建築物を選び、「欣美モデル」を推進し、「炭素ゼロ」工場を打ち出し、グリーン発展を支援することも提案した。

杭州供電公司発展部の商佳宜副部長は、「政府機関にはこの『ダブル炭素地図』上のエリアに対する判断を通じて、合理的な炭素排出の管理コントロールを進めることができる」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年6月28日

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