開催中の国連気候変動パリ会議(COP21)では、炭素排出削減の「透明度」が中心的な議題となっている。中国国家認証認可監督管理委員会が2日に発表した情報によると、中国はすでに省エネおよび低炭素認証・認可制度を全面的に制定・実施している。国連開発計画(UNDP)の責任者は、中国の炭素排出および排出削減認証・認可制度は中国に適用できるだけでなく、他国にとっても参考の価値があると評価した。科技日報が伝えた。
世界では通常、第3者による認証・認可の方式が採用されており、「測定・報告・検査」が可能な体制が整備されている。炭素排出権の取引、企業の排出削減に対して炭素排出データの審査・検査・認証サービスを提供し、関連するプロセスの透明性と公平性を保証している。認証・認可は中国の排出削減監督管理体制の重要な構成部分となっており、炭素取引などの市場メカニズムの運用の重要な制度となっている。
省エネおよび低炭素認証・認可は、省エネ・排出削減目標の達成を促した。省エネ製品認証を例とすると、2010-2014年に認証を獲得した製品の省エネ量は、標準石炭換算で1億8300万トンに達し、二酸化炭素の排出を4億5700万トン削減した。
国家認証認可監督管理委員会の責任者によると、中国では各種省エネおよび低炭素認証書が5万9000件以上発行されている。うち省エネ製品は5万6740件、低炭素製品は981件、エネルギー管理体制は1373件。これは中国が積極的に気候変動に対応し、グリーン・低炭素発展を実現するための力強い支えとなっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月3日