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ペンタグラフェン、中国人研究者が提唱

人民網日本語版 2015年04月08日10:55

グラフェンは通常、六角形の構造をした炭素材料だ。北京大学応用物理・技術研究センターの王前教授が率いる研究チームは、海外の協力者とともにペンタグラフェンという新型炭素材料の生成をシミュレートした。科技日報が伝えた。

ペンタグラフェンは斬新な構造を持ち、その投影図は「カイロの五角形」と呼ばれる装飾の図案に似ている。研究者は、ペンタグラフェンは化学的な剥離技術を使うことで、「T12相」と呼ばれる炭素同素体から得られると提唱した。

王教授の研究チームは研究を進め、ペンタグラフェンが極めて稀な負のポアソン比を持つことを発見した。一つの方向から引っ張られた場合、その垂直方向に拡張効果が生じる。これは一般的な材料が持つ収縮効果とは異なっている。二軸引張を受ける場合、グラフェンに匹敵する非常に高い力学的強度を持つ。ゆえにペンタグラフェンは、グラフェンより優れた耐断裂性・強靱性・耐荷重性など特殊な物理・機械性能を持ち、防音材や緩衝材に使用可能だ。

王教授は、この研究により人々の炭素構造に対する認識が豊かになったと述べた。ペンタグラフェンは軽量半導体薄膜デバイス、ストレインアンプなどに使用できる。生成に成功すれば、ナノスケールの電子・機械器具への幅広い用途が見つかるだろう。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年4月8日

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