東京2020オリンピック

5回目の五輪出場となった58歳の倪夏蓮選手

人民網日本語版 2021年07月28日10:21

ルクセンブルク卓球女子代表の倪夏蓮選手(58)は、東京五輪の最年長選手の一人で、卓球界の「生きた化石」と呼ばれている。倪選手は26日午後、女子シングルス2回戦で韓国の申裕斌選手(17)と対戦し、3-4で惜しくも敗れた。広州日報が報じた。

1979年、倪選手は中国の卓球ナショナルチームに入り、世界選手権に出場し、女子団体で優勝も経験した。しかし、五輪に出場することなく1986年に引退。なぜなら、卓球が五輪の実施競技になったのは1988年のソウル五輪が初めてだからだ。ナショナルチームを離れた倪選手は、上海交通大学に入学して学び、その後、ルクセンブルクに渡って卓球を続けた。ルクセンブルクのナショナルチームに入り、37歳だった2000年にシドニー五輪に出場して念願を叶え、シングルスでベスト16入りを果たした。さらに、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪、2016年リオデジャネイロ五輪にも出場した。

ルクセンブルクでは、倪選手は誰もが知る有名人だ。道を歩いていると、知らない人から親しげに「五輪出場の準備はどう?」と聞かれることもよくあるという。また、毎年、誕生日の日にはラジオやテレビで取り上げられ、祝福される。2016年のリオデジャネイロ五輪の閉会式で、倪選手はルクセンブルク代表選手の旗手を務め、ルクセンブルクと中国の友情を繋ぐ世界的スターとなった。

「ルクセンブルクの人は私のことを身内として見てくれている。でも、私はやはり中国人だと感じている。なぜなら、祖国が強大で繁栄し、非常に優秀であるからこそ、私が異国の地で尊重してもらうことができるから。そのような信頼と尊重は本当に貴重」と倪選手は語る。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年7月28日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング