7月26日の東京五輪の競泳男子4×100メートルリレー決勝では、米国チームが3分8秒97で優勝したが、目ざといネットユーザーが見つけたのは、米国選手の背中いっぱいの「カッピング(吸い玉療法)痕」だった。
2016年のリオ五輪では、米競泳チームの名将フェルプスの「カッピング痕」に注目が集まり、ネットユーザーから神秘の「東洋パワー」と冗談交じりに呼ばれるようになった。
実はこの中国医学の伝統療法「抜罐」(カッピング)は、かなり以前から欧米のスポーツ界や芸能界で人気を集めており、海外のSNSでは「カッピング」写真が「バズる」現象が見られる。
今回の東京五輪では、カッピング以外にもネットで注目された「東洋パワー」があった。
7月24日午後、ウエイトリフティング女子49キロ級で侯志慧選手が優勝し、中国に今大会2個目の金メダルをもたらした。面白いことに、侯選手の使っていた保温ボトルと万能薬オイルの「風油精」が、試合後に揃って人気検索ワード入りした。試合後、侯選手はコーチから渡された保温ボトルで水分を補給し、「風油精」も手渡されていた。侯選手は胃が弱いため白湯を好んで飲んでおり、今回も保温ボトルに入れていたのだという。侯選手が優勝すると、この保温ボトルもネットで「神秘の東洋パワー」と呼ばれるようになった。
また、7月29日の卓球女子シングルス決勝では陳夢選手がチームメイトの孫穎莎選手を破って優勝。ハーフタイム中、1994年生まれの陳夢選手が保温ボトルで一口ずつ飲む一方で、2000年生まれの孫穎莎選手がペットボトルの冷たい水をゴクゴク飲む様子がネットで話題となった。これも検索ワード入りし、「これこそが年の差だ」「まさか保温ボトルが優勝の神器?」と冗談交じりのコメントが見られた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年8月4日