中国石油化工集団公司(中国石化)は16日、同社傘下の西南石油局中江ガス田の新たに確認された天然ガスの埋蔵量が340億2900万立方メートルにのぼり、累計での埋蔵量が1061億立方メートルに達した。天然ガス生産量は2年連続で10億立方メートルを超えており、四川・重慶地区で中国初の1000億級天然ガス生産拠点の建設に資源の基礎を固めたと発表した。科技日報が伝えた。
中国石化によると、四川省徳陽市中江県に位置する中江ガス田は、中心となるガスの埋蔵深度は2000-3000メートル、敷地面積は404.9平方キロメートル。低孔、低浸透率、隠蔽性が高いといった特徴がある、典型的な緻密砂岩ガス貯留層だ。中国石化は技術の研究開発を通じ一体化評価などの関連基幹技術体制を形成し、中江ガス田の質の高い探査を力強く支えている。中江ガス田の現在の累計天然ガス生産量は52億9000万立方メートルで、毎年550万世帯の日常的な生活用ガスを賄える計算になる。
四川盆地は超深層天然ガス、深層シェールガスの資源が豊富で、未来の備蓄・生産増の主要の場だ。だが確認率が低く、開発・建設の難易度が高く、ハイリスクが伴う。中国石化西南石油局は近年、狭河川緻密ガス田、超深層高硫黄分濃度ガス田、深層シェールガス田の3大分野の油ガス探査・開発の難題を克服した。これにより、中国は超深層高硫黄分濃度バイオジェニックリーフ大型ガス田のフルセットの探査・開発技術を確立した世界少数の国の一つになった。中国の超深層天然ガス、深層シェールガスの探査・開発の新たな飛躍をけん引し、中国さらには世界の深層ガス開発の成功経験を提供した。現在すでに四川盆地で元壩や威栄など20以上の中・大型油ガス田を開発している。天然ガス生産量は累計800億立方メートル超で、天然ガスの年間生産量は80億立方メートル超。長江周辺の8省・直轄市、数千社の企業、2億人超の住民に恵みをもたらしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年8月17日