中国、2025年に資源循環利用体制をほぼ構築へ

人民網日本語版 2021年07月08日13:21

国家発展改革委員会(発改委)は7日、「『十四五』循環型経済発展計画」を発表した。2025年をめどに中国の資源循環型産業体制をほぼ構築し、社会全体をカバーする資源循環利用体制をほぼ構築する。主要資源生産性を20年より約20%引き上げ、単位GDP当たりのエネルギー消費量を20年より約13.5%、水使用量を約16%減らす。新華社が伝えた。

計画は、「25年をめどに中国の資源利用効率を大幅に引き上げ、再生資源による原生資源の代替の割合をさらに高め、循環型経済の資源安全へのサポート・保証的役割をさらに際立たせる。農作物のわらの総合利用率を86%以上に保ち、大口固形廃棄物の総合利用率を60%にし、建築ゴミ総合利用率を60%にする。古紙の利用量を6000万トンに、屑鉄を3億2000万トンにする。再生非鉄金属の生産量を2000万トンにし、資源循環利用産業の生産高を5兆元にする」と明確に打ち出した。

国家発改委の関係責任者は、「循環型経済を大きく発展させ、資源節約・集約・循環利用を推進することは、国家資源の安全保障、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの実現、エコ文明の建設促進、経済・社会の質の高い発展の推進に対して重要な意義を持つ」と述べた。

同計画は工業、社会生活、農業の3大分野をめぐり、第14次五カ年計画循環型経済発展の主要任務を打ち出した。(1)重点製品のグリーン設計の推進、重点業界のクリーンな生産の強化、産業パーク循環化発展の推進、資源総合利用の強化、都市廃棄物協同処理の推進、資源循環型産業体制の構築、資源利用効率の向上を行う。(2)不用品・中古品回収ネットワークの整備、再生資源の加工利用水準の向上、中古品市場の規範化と発展、再製造産業の質の高い発展の促進、不用品・中古品循環利用体制の構築、資源循環型社会の建設を行う。(3)農林廃棄物資源化利用の強化、農業系廃棄物の回収利用の強化、循環型農業発展モデルの推進、農業の循環型経済発展の深化、循環型農業生産方式の構築を行う。

同計画は、第14次五カ年計画期間(2021−25年)の循環型経済分野の5大重点プロジェクトと6大重点行動を決定した。5大重点プロジェクトは、都市不用品・中古品循環利用体制の建設▽産業パークの循環化発展▽大口固形廃棄物総合利用モデル事業▽建築ゴミ資源化利用モデル事業▽循環型経済キーテクノロジーと装備のイノベーション。6大重点行動は、再製造産業の質の高い発展▽電気電子機器廃棄物の回収利用▽自動車使用の全ライフサイクル管理▽プラスチック汚染全チェーンガバナンス▽宅配包装のグリーンなモデル転換▽動力車バッテリー廃棄物の循環利用。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年7月8日

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