第5回世界スマート会議が20日、天津市で開幕した。中国人民政治協商会議の副主席を務める中国科学技術協会の万鋼会長は開幕式で、「次世代の人工知能(AI)が徐々に感知のスマート技術から認知のスマート技術へと転換している」と述べた。中国新聞網が伝えた。
万氏は、「感知のスマート技術は機械に視覚、聴覚、触覚などの感知能力を搭載し、多元的なデータを構造化し、人類がよく知っている方法でコミュニケーションや双方向のやりとりをするものだ」とした。
万氏は、「一方、認知のスマート技術とは、脳型の研究と認知科学の中からインスピレーションをくみ取り、分野の枠を超えた知識グラフと結びつけ、因果関係から推理し、持続的に学習するなどして、機械に人類に似た論理的思考や認識能力を付与するものだ。特に理解、帰納、知識の応用の能力だ」と説明した。
万氏は、「新エネルギーを利用するスマートカーは応用システムの感知にスマート技術を採用し、周辺の環境を感知し処理できるだけでなく、車とネットワークの協同、車と道路の協同、超感覚的知覚を通じて、たとえば地理、交通、交差点、信号、気象などのリアルタイム情報を通じて、周辺の車両と合流し、より安全で、便利で、高効率なスマートサービスを実現しなければならない」と例を挙げて説明した。
万氏は、「さらに、スマート充電設備を通じてエネルギーを受け取る側と送り出す側が双方向でやりとりすることも可能で、これは車とエネルギーの協同だ」と指摘した。
また万氏は、「感知のスマート技術と認知のスマート技術がシステムを通じて合流し、クロスオーバーで協同し、スマート設備の質と効率をさらに向上させ、社会サービスとガバナンス能力を改善していく。そのため今後は脳型の認知の研究と認知科学の基礎知識をより重視し、システムと行動科学の新たな法則を研究し、新たな理論によって新たな発展を指導することが必要になる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年5月21日