来年2月4日から開かれる北京冬季五輪の聖火が今月20日午前、北京に到着し、オリンピックタワーで歓迎セレモニーが行われた。
10月20日に北京首都国際空港に到着した聖火が灯るランタン(撮影・張晨霖)。
続いて、聖火の展示とリレーの計画も発表されている。聖火リレーは、2022年2月2日から4日の間、競技会場が設置されている北京、延慶、張家口で行われ、約1200人のランナーが参加する計画だ。聖火の展示イベントは、今月20日から約100日間開催されることになっている。
2022年北京冬季五輪聖火歓迎セレモニーの様子(写真提供・北京冬季五輪組織委員会)。
10月20日の聖火歓迎セレモニーで撮影された聖火皿(撮影・張晨霖)。
同日、北京冬季五輪聖火リレーのエンブレムと聖火皿、セレモニーの聖火台、聖火ランナーのユニフォームなどが初めてお披露目された。
エンブレムは中国人の心に刻まれているオリンピズムを表現
約10ヶ月かけてデザインされた北京冬季五輪の聖火リレーエンブレムが発表された。エンブレムは、中国古代神話のストーリーと伝統的な書道を組み合わせたデザインで、人類運命共同体を構築するという素晴らしい願いと、中国人の心に刻まれているオリンピズムが凝縮されている。
聖火用ランタン
北京冬季五輪聖火リレーの聖火用ランタンのデザインは2000年以上前の前漢(紀元前206年‐西暦8年)の時代の青銅器ランプの長信宮灯をモチーフにしている。長信宮灯の形はコンパクトでありながら華やかで美しいだけでなく、煙で室内の空気が悪くならないような工夫が凝らされたデザインとなっている。「長信」は、「永遠の信念」という意味で、明るさと希望を願い求める人々の気持ちが込められている。
ランタンの上部は、赤いリボンが舞うようなデザインになっており、オリンピックで勇敢に戦う情熱を象徴している。上から見るとまるく、前方から見ると四角いその形は、天は円く、地は方形であるという古代中国の宇宙観「天円地方」を象徴し、光沢あるシルバーで描かれたエンブレムと、透明のガラスの部分が対照的で、中華民族の優秀な伝統文化とオリンピズムの見事な融合が表現されている。
聖火ランナーのユニフォーム
聖火ランナーのユニフォームには、オリンピックシンボル、聖火リレーエンブレム、聖火リレーのイメージ景観デザインなどが描かれている。ユニフォームは、上下スポーツウェア、ニット帽、ヘッドバンド、手袋、スポーツシューズが一セットとなっている。
配色を見ると、聖火をモチーフにした赤と黄色が肩の部分で混ざっており、全体を見ると、白を基調に中国のシンボルカラーである赤が際立つようにデザインされている。そこに黄色が混ざることで、情熱、熱意を伝え、お祝いムードが高まる聖火リレーの特徴とマッチしている。袖口から脇に沿ってズボンの下まで続く赤いラインは、聖火のリレーによって繋がれるラインを表し、躍動感あるデザインとなっており、前へ進む聖火ランナーの躍動的な姿を表している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月21日