天津市政府新聞弁公室が18日、天津市による港を出入りする船舶の排ガスモニタリングの中国初のフルカバー実現に関する記者会見で明らかになったところによると、天津海事局は「陸海空・宇宙」一体化船舶大気汚染対策監督管理モデルを革新的に構築し、11月に正式に使用開始となった。科技日報が伝えた。
同モデルは陸上固定式船舶排ガススニッフィングシステムにより「陸域」の警戒を、海事巡視船移動式船舶排ガススニッフィングシステムにより「海域」の監視を、ドローン搭載スニッフィング設備により「空域」の巡航を、船舶AIS測位情報により「宇宙」の追跡を実現する。同モデルの全面的な使用開始は、港を出入りする船舶を対象とする海事の100%の監督管理カバーを実現した。船舶排出量抑制エリアと国際的な硫黄分規制の監督管理をさらに強化し、監督管理の成果を固める。
同モデルは6ヶ月の試験運用期間中に、4万件以上の排ガスデータをモニタリングし、船舶による法令違反の燃料使用案件を4件取り締まった。同モデルが応用された後、船舶の硫黄酸化物や窒素酸化物などの汚染物質の排出が全面的に監視されるようになり、従来のモニタリングや検査手法と比べると絶対的な優位性を持ち、監督管理効果、社会効果、環境効果の面で大幅に向上した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月22日