総合科学観測船「実験6」が指令に基づき、6日午前11時、広州新洲埠頭をゆっくり離れ、初航海を開始した。30数人からなる科学観測隊は珠江口-南海北部の海域で多学科総合観測科学任務を遂行することになる。科技日報が伝えた。
情報によると、実験6の投資総額は5億元(1元は約17.01円)以上となっており、その航続距離は1万2000カイリ。この科学観測船は数多くの記録を樹立している。現在の国内中型地球物理総合科学観測船の空白を埋めただけでなく、国内で初めて最先端の混合冷却D型ポッド推進技術を採用した科学観測船になった。また国産大容量地震エアコンプレッサー及び国産科学観測昇降フィンキールの初の船舶搭載を実現し、成功を収めている。
実験6は気泡干渉をコントロールする船型一体化設計技術を画期的に採用し、高速性と気泡への耐干渉性の間の矛盾の解消に成功した。また内側にくぼんだバルバスバウの設計により、小さな抵抗力を加えるだけで気泡を下に流す最良のルートを確保し、船底の音響設備への影響を最小限にした。
実験6にはさらに学科の揃った現代化船舶搭載実験室が設けられている点は注目に値する。その面積は330平方メートル以上で、その場で多学科サンプルの処理と分析を可能にしている。また陸上実験室と同時のデータ伝送が可能で、「海上移動実験室」と呼ぶに相応しい。
科学観測隊は高強度干渉下の大湾区と近隣海域の珠江流出及び中型渦影響下の水文動力学、物質輸送、及びその生態反応プロセスをめぐり研究を展開していく計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年9月8日