4月25日、地下鉄北京西駅構内に設置されたAED(自動体外式除細動器)を見せるスタッフ(撮影・ 鄧偉)。
北京市が管轄する地下鉄駅330駅で、昨年末までにAED設置が完了した。地下鉄駅にAEDが設置されて以降、乗客の救命に13回使用されており、急病人4人の救命に成功したという。北京日報が報じた。
25日午前、地下鉄北京西駅に足を運ぶと、自動改札機の横に設置されたオレンジ色のボックスにAEDが収納されていた。駅員の使い方の説明によると、ボックスの前に設置されているガラスの扉を開けると、すぐに大きな警告音がなるようになっている。「誰かがボックスを開けると、自動でバックグラウンドに接続され、AEDの使用状況が分かるようになっている」という。金晨駅長によると、AEDのスイッチを入れると、音声ガイドが流れ、使用者はそれに基づいて、電極パッドを胸に貼ると、電気ショックによる除細動を行う必要があるかを自動で分析してくれるという。
また金駅長は、同駅にはAEDが3台設置されており、すでに乗客1人の命を救ったと紹介。それは昨年5月24日のことで、40代男性が急性心筋梗塞を起こし、青ざめた顔いろをしていたため、同駅の地域医療従事者が駆け付けた。そしてまず、心電図検査を行ったところ、心拍数が異常だったため、AEDを使って救命。17分後に、救急隊員が到着し、病院に移送して治療を続けたという。
また各地下鉄運営企業は、市の救急センターや赤十字会と研修メカニズムを構築し、医療救急研修を新入社員の研修内容に組み込んでいる。第一線の業務に従事する駅員については、AEDを使うことのできる人が1グループに付き3人以上配置されているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年4月27日