赤外線カメラが捉えたアジアゴールデンキャット(写真提供・山水自然保護センター)。
西蔵(チベット)自治区那曲(ナクチュ)市の生物多様性調査において、同市嘉黎県で初めて中国国家一級保護動物に指定されているアジアゴールデンキャットが確認された。現時点で、世界で最も高い標高の位置で確認されたアジアゴールデンキャットとなった。人民網が報じた。
アジアゴールデンキャットは、中国生態環境部(省)が中国科学院と共同で2021年に発表した「中国生物多様性レッドリスト」で「絶滅危惧種」に指定されている。
山水自然保護センターの保護責任者・趙翔氏は、「アジアゴールデンキャットの体色は生息する場所によって変わり、標高の低い場所に生息している場合、濃い赤や黒がメイン。一方、標高の高い場所に生息している場合、斑紋型や栗色がメインとなる。今回撮影に成功したのは斑紋型のアジアゴールデンキャットだった」としている。
また、ナクチュ市林業・草原局の毛世平副局長は、「ナクチュ市でアジアゴールデンキャットを確認できたということは、生態系が改善しているということ。今後、モニタリングネットワークをさらに拡大し、生物多様性基礎データバンクを構築し、長期にわたって系統的な研究や調査を展開する計画」と説明した。 (編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月18日