中国が独自に研究開発した世界最新のデュアル燃料低排出船舶用低速エンジンが24日、青島西海岸新区で成功裏に検査を受けた。中国新聞網が伝えた。
中国船舶集団に所属する中国船舶重工集団ディーゼルエンジン有限公司(以下「同社」)の青島総組立工場の生産職場で、シリンダーの直径が60センチメートルのデュアル燃料低速エンジンの引き渡し前最後となる性能テストが行われた。この最新のデュアル燃料低排出船舶用低速エンジンの連続最大出力は2万3100馬力で、重さは439トン。同社が独自に研究開発した高圧排ガス後処理装置が搭載され、その排出は国際海事機関のTierⅢ基準を満たす。同エンジンが成功裏に検査を受けたことは、同社が世界最新技術の高圧デュアル燃料エンジンの生産・製造能力を持つことを示している。
同工場の劉天虹工場長は、「同エンジンは高圧ジェットガス技術を採用しており、エンジンの出火や爆発を防止するため空燃比を制御する必要がない。燃料のメタン値の特殊な要求がなく、メタンの放出を考慮する必要がない。排ガス後処理技術を搭載することで、二酸化炭素の排出を25−30%、窒素酸化物の排出を85%削減でき、硫化物と粒子状物質の排出が極めて少ない。こうして削減された排出量は一千台もの自動車の排出削減に相当する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年5月25日