北京市が今月29日に開いた新型コロナウイルス対策をめぐる記者会見で、市政府の徐和建報道官は、「1ヶ月以上にわたる奮闘を経て、同市の新型コロナウイルス感染者数は7日連続で目に見えて減少している。また、2日連続で市中感染が0人となっており、感染拡大は効果的に抑制されていて、情勢は安定さの中で好転している」との見方を示した。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
ショッピング施設が営業再開へ
今月29日から、北京市は、区ごとにレベル分けを行い、市全域での新型コロナウイルス対策の実施を始めている。そのうち、朝陽区と順義区、房山区の3区は公共バス、地下鉄、タクシーといった公共交通機関の運営を再開した。また房山区と順義区は、在宅ワークから通常出勤に切り替えることができるようになった。朝陽区や通州区は、出勤率を一定レベルまで上げることができる。また、封鎖(管理コントロール)エリア内のショッピング施設を除き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業を停止していたショッピング施設の営業も再開された。門頭溝区や平谷区、懐柔区、密雲区、延慶区の5区の各種ホテル、民泊施設、農家宿泊施設なども通常営業が可能になった。各種景勝地や観光地、公園などは来場者数を制限し、混雑することがないように予約制を導入し、収容率は上限の50%に制限して再開が可能となった。7日連続で新規市中感染者が0人の区については、図書館や博物館、映画館・劇場、美術館、文化館、スポーツ・トレーニング施設(地下の空間にある施設は除く) は、収容率上限を50%まで制限して営業することができる。
5月31日から、1日の収容率を上限の50%まで制限して営業が再開する八達嶺長城景勝地(水関長城、古長城を含む)。
北京地下鉄64駅でPCR検査「陰性」証明を自動チェックするシステム導入
北京市の防疫規制によると、公共交通機関を利用する場合は、48時間以内のPCR検査「陰性」証明が必要だ。北京市交通委員会によると、市民がスムーズに外出できるよう、建国門駅や知春里駅、朝陽公園駅を含む地下鉄の64駅のほか、14番や63番バスを含む公共バス5路線では、カードやQRコードをスキャンすると、自動で48時間以内のPCR「陰性」証明があるかが自動でチェックできるようシステムがアップグレードされ、乗客の体験テストも始まっている。同システム導入後は、スタッフによるPCRの確認が必要なくなる。PCR検査の「陰性」証明が48時間を過ぎている場合、公共交通機関を利用することはできない。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月30日