ここ数年、中国の教育改革は重要な時期を迎えている。2020年の公立校と私立校の同時募集から、21年の私立校の校名変更、公立校による私立校への参入中止、「ダブル軽減」(宿題と学外教育の負担を軽減すること)の実施による塾における勉強の軽減に至り……さらに高校受験と大学受験の改革が続けられ、親たちはSNSでしきりに「嘆きの声」を上げる。かつての勉強熱心も今や昔になっているようだ。「羊城晩報」が伝えた。
親たちが「嘆く」大きな理由はこうだ。親の中には、政策の施行には弾力性があるだろうと都合良く考え、昔ながらの教育に超熱心な親になり、子どもが幼稚園の頃からさまざまな塾に通わせ、よい学校に入れるためにケンブリッジ英検のKETレベル、PETレベルやオリンピック国際大会出場を目指してきた。しかし政策施行の厳格さのレベルを見誤ったため、子どもが楽しいはずの子ども時代と引き換えに身につけた「さまざまな芸」は、進学には何の役にも立たなくなった。
また親の中には、政策がある日突然がらっと変わるかどうかなど誰にもわからないと考える人もいる。それでは自分に問いかけたほうがいい。子育ては進学という一時的なことのためなのか、それとも子どもがよい人生を送れるようにするためなのか。長い目で見ると、子どもがバランスのよい人格に育ち、能力をバランスよく身につければ、人生の中で何があっても乗り越えられるようになる。
そのため親たちは自分の「親マニュアル」をアップデートする必要がある。実際、子どもの教育に超熱心な親は大したことはないだろう。大事なのは自分自身への教育も熱心でなければならないことだ。親たちは子どもが出遅れないようにといつも言うが、親の世界観、価値観、知的レベル、世界の理解の仕方こそが、子どもにとっての「スタートライン」になるのだ。
もちろん、すべての親に視野を広く持て、本をたくさん読んで学識豊かであれと要求するのは公平ではない。しかし孟子の母親のように、自分は勉強を教えられなくても3回引っ越しをすることはできた。現代社会の「孟母三遷」は孟母の時代よりずっと簡単だ。たとえば子どもがなぜ広州で広交会(中国輸出入商品交易会)を開くのとたずねたら、本を買い求め、中国の対外貿易の歴史、明・清時代の海上利用の規制政策などについて一緒に読めばいい。子どもが好きなこと、得意なことを発見するようサポートし、自分のやりたいことのために粘り強く努力できるような人に育てること。これが現代の親たちの「孟母三遷」だ。
また親たちは少なくとも教育当局の公式サイトを見て、重要な教育・進学政策を一通り読み、政府、専門家、権威あるメディアの見解を照らし合わせて、自分が何を信じるのか、何を信じないのかを真剣に考えて決めなければならない。人の受け売りをしたり、一部の個人メディアをバイブルのようにあがめてはならない。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年5月27日
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