中国国際ビッグデータ産業博覧会2022で26日、「個人データセンター」をテーマにした第1回フォーラムが行なわれ、中国初の「個人データセンター白書」が発表された。中国新聞社が伝えた。
データセンターサービスを提供する世紀互聯の個人データセンター担当責任者の李驍宇さんは、「『個人情報保護法』が実施されたことで、ユーザーがプラットフォームからデータを取得する行為について、頼りになる法律ができた。個人データセンターはユーザーが法律に基づいて自分に関するデータを取り戻すとともに、自分のデータの着実な管理を助けるものとなる」と説明した。
デジタル政府の分野に個人データセンターを導入し、国民のデータ空間を構築すると、データセンターが情報サイロの間をつなぐステーションやコネクタになり、「デジタルが人々のものになる」のが実現すると同時に、政府機関により高効率で安全なデータ管理方式を提供することができる。
スマートカーのシーンでは、個人データセンターは明確なデータの帰属先を提供し、スマートカーのライフサイクルにおける個人データの範疇と権限授与のメカニズムを明確にし、応用シーンにおける各機関の個人データの管理と使用で境界線をさらに明確にし、最終的にスマートカー産業のシステムの枠を超えて相互に操作し合うコンテナプラットフォームを構築することができる。
医療業界では、個人データセンターにも非常にマッチしたデータ応用のケースがある。遺伝子データを例にすると、個人データセンターはユーザーに匿名での権利のコントロール、データの記録、データのチェック、データセキュリティ、レベニューシェアなどの機能を提供し、技術面とエンドツーエンドの製品アーキテクチャにおいてゲノムデータや個人の健康データなど医療分野の応用シーンをサポートすることができる。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年5月27日