
中国大学統一入学試験(通称「高考」)の結果が最近発表され、江蘇省の高校3年生の劉振傲君は計685点で中国の名門大学である清華大学への入学が内定した。劉君の上の姉は2013年に南京信息工程大学に、2番目の姉も2014年に清華大学に合格しており、成績優秀な子供3人を育てあげた農村の両親がネットユーザーの注目を集めている。

劉君は、「勉強の面で、姉2人がたくさん助けてくれた。中学と高校の時、同級生はみんな僕の姉が清華大学に進学したことを知っていて、『劉清華』というあだ名で呼ばれていた。だから、清華大学に合格できなかったら、ちょっと恥ずかしいと思っていた」と話す。
子供3人が大学に進学できるように、劉君の父親である劉同清さんは1年中、南方エリアに出稼ぎにいっており、母親の瀋玉蓮さんは家で3人の子供たちを育て上げてきた。親思いの劉君は、「他の人は持っているのに、僕は持っていないということもあった。そんな時は、じっと下を向いてただひたすら勉強に精を出した」と話す。

劉振傲君の両親。
劉君は、「両親にはとても感謝している。両親は根っからの農民で、日差しの中、畑仕事をしている。僕の学費を賄うのはとても大変なこと。育ててくれた両親をとても誇りに思っている」と語る。
母親の瀋さんは、「私は学歴が低く、子供には、誠実で信頼できる人になるようにといったように、人となりについて教えることしかできない。勉強は全て子供たちが自分で頑張った結果だ」と話す。
そして、「子供たちに勉強したいという思いがあるなら、鍋をつぶし鉄を売ってでも応援し、どんなに大変でも頑張り続けたい。子供たちが皆素晴らしい大学に行けて、とてもうれしい。もちろん苦労はしたけれど、子供たちの素晴らしい成績を目にしたら、その苦労も報われた思いで、とてもうれいしい。子供たちが今後、国のために栄光を勝ち取ることを願っている」と話した。また、父親の劉さんも、「妻のおかげで出稼ぎに出ることができているし、苦労してでもその甲斐がある。妻がいなければ、うちの家族は今のような素晴らしい成果を手にできなかっただろう」と語った。

劉君は、「将来の目標は、清華大学の工学物理学科で、低温プラズマを研究し、卒業後は社会に貢献したい」としている。
両親への感謝を忘れず、日々を大切に生きる「劉清華」君やその両親に、たくさんのネットユーザーが次々に「いいね!」を送り、「偉大な両親」や「名実ともなう優等生一家」といったコメントが寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年6月29日
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