北京アマツバメ、すなわちアマツバメ北京亜種(Apus apus pekinensis)は、全世界で唯一の「北京」の名を持つ野生の渡り鳥だ。これまでの研究によると、北京アマツバメは毎年4月にアフリカ南部から北京に移動し、巣を作り繁殖した後、7月末から8月初めにかけてアフリカ南部に戻り冬を越す。しかしこの往復3万キロメートル近くに及ぶ飛行ルートが具体的にどの国を経由するか、休憩地点が存在するか、沿線の気候がどうなっているかは、長期にわたり知られていなかった。中国と海外の研究チームはこのほど、北京アマツバメの移動行動の追跡研究成果を国際的な学術誌「Movement Ecology」で正式に発表した。初めて北京アマツバメの移動の生態学的法則を正確に解明した。

北京アマツバメ(撮影・張為民)
同研究チームは2014−18年にかけて、北京市の頤和園で前後して66羽の北京アマツバメに超小型光感知ナビゲーション装置を装着した。この日射強度を記録し、昼夜の変化の法則に基づき測位・追跡する低エネルギー消費の回収型デバイスにより、科学研究者はうち25羽の日射強度データの回収・分析に成功した。

北京アマツバメの移動ルート
研究データによると、北京アマツバメは移動中に37ヶ国を経由。移動する時は目的地に直接向かうのではなく、コンゴ盆地及び周辺地域、紅海南西岸、カスピ海南岸を最も主要な3つの休憩地点とする。非繁殖シーズンのうち123日を、年間降水量が600ミリメートル以下の地域で送る。その繁殖エリアと越冬エリアの年間降水量は、欧州に分布するヨーロッパアマツバメを大きく下回り、半乾燥環境への適応を示している。
論文の連絡著者で、中山大学生態学院の鳥類学者である劉陽教授は、「ある鳥類を保護しようと思えば、まずその行動を理解する必要がある。将来、科学研究チームはゲノムシーケンシング技術を使い、北京アマツバメの移動の奇跡の裏側にある遺伝子コードを明らかにする」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月5日
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