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「少量メニュー」が2022年飲食産業のホットな話題に

人民網日本語版 2022年12月15日16:01

(写真著作権はCFPが所有のため転載禁止)

「少量メニュー」は2022年の飲食産業のホットな話題になっている。多くのレストラン及びデリバリーのメニューに、「少量」や「ハーフ」などの言葉が添えられた料理が登場するようになった。少量で提供される料理は洗練されていて環境にやさしく、値段もリーズナブルで無駄も出ないということで、店側も客側も徐々に少量メニューを選択するようになっている。

まず、消費者の「少量メニュー」に対する消費ニーズが大きく高まっている。美団の食品デリバリープラットフォームのデータを見ると、2022年には消費者が1日に「少量メニュー」関連ワードを検索する件数が13万件を超えた。一人暮らしの人、働くホワイトカラーの女性、フィットネスをする人、出張であちこち飛び回っている人などにとって、「少量メニュー」には実に多くの消費ニーズがある。同じ料金でより多くの料理が食べられ、よりよい消費体験を味わえるからだ。

その一方で、飲食企業のほうも消費サイドのニーズに対応している。2022年にはプラットフォームで「少量メニュー」を販売する企業が20年の2倍近くになった。伝統的な老舗レストランは「少量メニュー」の人気メニュー開発に成功し、大きな注目を集めた。また、焼き肉、ライトミール、寿司、ラーメン、「滷味」(煮込んだ後、煮汁につけ置きして味をなじませる料理)などを「少量メニュー」で提供するサービスを打ち出す新業者が次々に登場した。こうした「少量メニュー」ビジネスに、飲食業者は新たなビジネスチャンスを見出している。

量が少なくておいしい「少量メニュー」は、どんなメニューが最も人気だろうか。統計によれば、米線(ライスヌードル)、青唐辛子と豚肉炒め、ピザなどが売上ランキングの上位に並ぶ。「少量メニュー」の好みには男女で違いが見られ、男性はスペアリブごはん、鶏肉とピーマンとジャガイモの煮込み、東北料理のメニューをより好み、女性は米線、ビーフン、日本料理や韓国料理のメニューをより好む。

都市部の一人暮らしの男女がミニ火鍋を食べ、出張でホテルに泊っている人が現地のグルメを味わい、オフィスで働く人がおやつに滷味をつまみ、ダイエットをする人がフィットネス後に一人分のライトミールを口にするなど、種類が豊富な「少量メニュー」はさまざまなシーンで楽しい雰囲気を演出する。現在の多様化した消費シーンの中で、「少量メニュー」に対する好みは人によって異なる。過去1年間近くにわたり、ホテルが少量で提供する地方料理の中では安徽料理が最も人気があり、売上高は前年同期比で177.27%増加。また、燻製やタレで煮込んだ肉などの軽食の売上高も同64.84%増加した。自宅でのシーンでは、ミニ火鍋の売上高が同156.14%増加した。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年12月15日

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