華やかな暮らしに向かう「ショッピングカート」だが、出発地点は無数の秘密と秘蔵の宝物が隠されているネット店舗だ。
ここ数年、猫を飼う人が増えている。かわいい猫の背後では、さまざまなペットビジネスも誕生した。故宮のクリエイティブグッズを販売するネット旗艦店を例にすると、同店が「故宮猫ファミリー」シリーズのクリエイティブグッズを打ち出しており、ネットユーザーは家から出なくても、ネットで注文すれば故宮の猫を家に連れて帰ることができる。
敦煌研究院のネット旗艦店では、九色鹿、飛天、盛唐などの躍動感あふれる精巧な作りのしおり、ティーカップ、木製のくしが販売され、華やかで美しい莫高窟壁画の世界を再現している。三星堆博物館のネット旗艦店が販売するブラインドボックスのフィギュアには、四川省一帯の蜀文化の濃厚な香りがする。4体の青銅人像が麻雀卓を囲み、笑顔の人像もあれば、頬杖を突いて考え込んでいる人像もある。
次々に登場する珍しいグッズにより、博物館の「自宅への引っ越し」が可能になった。それぞれに特色がある博物館の店舗が若者のサイフをがっちりつかんだ一方で、若者の暮らしに充実感に満ち悠久の歴史を秘めた文化的生命力も吹き込んだ。
巨大なオンライン食品市場が、「家から出ないで世界中の味を食べたい」という食いしん坊達の夢を叶えた。ネット店舗があるおかげで、皮が薄くて餡がいっぱいつまった北方地域の水餃子や、平たくて光沢のある東北地域の鶏ガラチキンを南方地域の人が買い、塩辛くておいしい南方地域の干し肉や、ネットで大人気の「鴨屎香」茶が北方地域の食卓に気軽に並ぶようになった。
消費者の好みの変化、地域食品の全国市場への広がり、ECサイトの存在が相まって、中国各地の特色ある店舗が夢を叶えるための最良のチャンスの時代を迎えることになった。
洗練さへの追求は現代の若者の消費生活の大きな特徴の1つでもあり、多くの若者がインテリアとして部屋に絵を飾り、情操を養うことを好む。一方で、こうした絵の多くは大芬村という小さな村で生まれたものだ。
統計によると、深セン市の大芬村は毎年100万点以上の油絵を制作・販売し、世界の油絵10枚のうち7枚は大芬村で制作されたものだ。今や、中国国内ではインテリア用の絵画やオーダーメイドの絵画のニーズが急増しており、こうした絵画を制作する画家は淘宝(タオバオ)プラットフォームを通じて大量のオーダー絵画を受注し、これまで輸出とオフラインでの受注が中心だったのが、今ではオンラインでオーダーを受け付けるモデル転換の道を歩むようになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年12月14日