中国の宇宙ステーション「天宮」での宇宙飛行士の生活をよく観察していると、宇宙飛行士たちがある靴をよく履いていることに気づくだろう。この靴は宇宙飛行士の船内専用靴。柔らかく、軽く、環境に優しく、静電気に強く、通気性が高い上、弾力に富んでいる。靴の甲の部分には「魚の骨」のような波状構造が採用され、つま先とかかとの部分が丸みを帯びたデザインで、機動性と保護性の両方に配慮している。
さらに意外なことに、この靴の靴底には小さな秘密が隠されている。靴底にあしらわれたデザインは「九天攬月」という漢字の篆書体をもとにしており、天空の星がその周りを取り囲んでいる。「大空へと飛翔し月を摘み取る」という意味が込められた靴には、宇宙事業従事者のロマンが余すところなく詰まっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年2月24日