2022年、中国の人口が減少に転じたのを背景に、各省(自治区・直轄市)の人口の変動にも注目が集まっている。現時点で、9省(区・市)が2022年の人口統計を発表しており、うち安徽省、江西省、広西壮(チワン)族自治区、貴州省、甘粛省、青海省、重慶市、海南省の8省(区・市)の常住人口が増加した。
中国の全人口が減少に転じる中、これらの地域の常住人口が増加したのはなぜなのだろうか?
中国国務院発展研究センター公共管理・人的資源研究所・研究室の馮文猛室長は、「人口が増加した8省(区・市)の大半が中・西部地域で、東部地域と比べて、その出生水準がやや高い一方で、人口の流動を見ると、近年、中・西部地域の魅力が高まっており、産業が少しずつそれら地域に移転しているほか、現地における就職の機会も増え、出稼ぎ労働者が戻ってきて、人口増に貢献している」と分析している。
人口の流動について、馮室長は、「近年、中・西部地域の一部の省(区・市)では経済が急速に成長しているほか、人材誘致の面でも工夫を凝らしている。そして、一連の人口・人材誘致政策を打ち出し、誘致能力も高まっている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年2月22日