中国の消費者8割が過剰包装に「反対」

人民網日本語版 2023年03月31日14:17

中国消費者協会が今月28日に発表した「商品の過剰包装問題研究及び消費者意識調査報告」によると、消費者の80.7%が過剰包装に反対していることが明らかになった。人民日報が報じた。

中国消費者協会は2022年下半期に、実店舗調査や主流ECサイト検索などを通して、6160商品の包装を調査したほか、オンラインでもアンケート調査を実施し、7443人から有効回答を得た。

調査によると、商品の過剰包装問題の現状を見ると、消費者の51.4%が「過剰包装問題は比較的多い」と感じていた。また、43.5%が「過剰包装であることは分かっているが、他の選択肢がないので購入している」と答えた。つまり、過剰包装により、そのコストを消費者が負担せざるを得ない状況となっており、消費者の選択の権利や公平な取引の権利がある程度侵害されていることがわかる。消費者のイメージでは、過剰包装の疑いがある商品は、大型商業施設やブランドECで販売されているぜいたく品、月餅、健康食品・用品、茶葉、化粧品などに集中している。

データによると、消費者を騙すようなスタイルのパッケージに対する権利意識は強いものの、実際に行動することは少ないようだ。過剰包装の疑いがある商品を購入した消費者のうち、実際に苦情を呈した消費者は14.7%にとどまっていた。そのうちの69.5%は、苦情に対する対応や結果に「満足している」と答えた。

消費者の過剰包装に対する姿勢や原因を見ると、消費者の80.7%が「ほとんどのケースで反対する」という姿勢を見せていた。消費者は過剰包装に対して反感を抱いており、「贅沢主義、よくない消費の気風を助長するほか、環境汚染や資源の浪費につながる」と考えている。ただ消費者の64.1%は、「特定の状況下では過剰包装を受け入れることができる」と答えた。例えば、一部の消費者は、「実用価値のある過剰包装」や「保護を強化する必要があるぜいたく品」、「一部の贈答品」などの場合は、過剰包装を受け入れることができるとしている。消費者は、食品や茶葉、食用農産物、電子機器、玩具といった商品の過剰包装改善に注目している。包装のデザインについては、消費者は食用の農産物などの包装の場合、直観的に判断や選択ができるように、上部に透明の部分を作って中が見えるようにする、または透明の部分を大きくすることを望んでいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年3月31日

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