睡眠中に急に目覚めると、まずは時計か携帯電話を手に取り、今何時かを確認する人が多い。だが実際には、こうした行動が眠ろうとする焦りを高めてしまう可能性がある。生命時報が伝えた。
少しうとうとしただけで目を開き時間を確認する。夜中に目覚めた場合も電気をつけ時間を確認し、何時間寝ていたかを計算し、もう一度眠るよう自分に強いる。時計の音を気にし、ベッドで何度も寝返りを打つ……こんな時には、もう焦る気持ちが生じている可能性がある。手足や脇に汗をかき、口が乾き、頻尿になる。
これは「心理的暗示による不眠症」だ。時間を気にしすぎることで睡眠に集中できず、焦りや不眠がひどくなってしまう。
時間を見ると焦りを感じ、挫折感が増す。また寝室の時計がカチカチと進む音も焦りを高める。独エバーハルト・カール大学テュービンゲンのジェーン・ボウエン教授(行動神経学)は、「何かしなくてはと思うと、体内でストレス関連のホルモン、すなわち副じん皮質刺激ホルモンが分泌される。このホルモンは特定の時間に何かをするよう注意を促す」とする。日本の作業療法士である菅原洋平氏は、「夜に目が覚めた時に時間を確認すればするほど、同じ時間に目が覚めやすくなる」としている。
夜中に目覚めたらどうするか?
夜中に目覚めたらどうしたらいいのだろうか?心と体をリラックスさせ、いつ眠り始めたか、何時間眠ったかを気にしないようにする。途中で目が覚めたり、トイレに行ったりする場合も、時間を気にせずに、寝室に戻って続けて眠るようにする。また、カチカチ音で焦ることのないように、寝室にはできるだけ時計を置かないほうがいいだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年4月3日