英ケンブリッジ大学が筆頭となって実施された大規模な分析により、身体活動量が推奨水準の半分ほどでも、10分の1の早死にのケースを回避できることが実証された。2月28日付の英紙「British journal of Sports medicine」に掲載された研究によると、ファストウォーキングのような中強度の運動を1日に11分(1週間に75分)行うと、心臓病や脳卒中、がんなどのリスクをかなり下げることができることが分かった。科技日報が報じた。
研究によると、広い意味では、1週間当たりの中強度の運動が150分を超えると、病気や早死にのリスク低減という面におけるメリットはごくわずかだった。しかし、1週間当たりの適度な運動が75分程度の場合は、心血管疾患のリスクを17%、がんのリスクを7%下げることができるという。また、特定のがんのリスクに対してはその効果がさらに大きく、頭頸部がん、骨髓性白血病、骨髄腫、食道胃接合部がんのリスクを14‐26%下げることができる。肺がんや肝臓がん、子宮内膜がん、大腸がん、乳がんなどのリスクについても、3—11%下がることが確認されている。
研究者は、「適度な活動というのは、ジョギングのような人々が通常考えるような運動であるとは限らない。車ではなく、徒歩や自転車で仕事場や学校に行ったりするなど、少し習慣を変えてみたり、子供と一緒に楽しく遊んだりしてもよい。好きな運動を毎週必ず行う活動に組み込むことは、元気な体を作る一番良い方法だ」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月3日