寝起きはどういうわけか機嫌が悪いという人も少なくないのではないだろうか。一説では、10人に6人は寝起きの機嫌が悪いとも言われている。では、寝起きの機嫌が悪い原因は何で、どのようにすれば改善できるのだろうか?北京青年報が報じた。
機嫌が悪い理由の多くは「睡眠不足」
寝起きの機嫌が悪いのは、「睡眠慣性」と関係があると考えられている。「睡眠慣性」とは、目が覚めてからしばらくは頭がすっきりしないことを指す。寝起きの時には、意思決定や自己抑制と関係のある前頭前皮質がまだ正常に働いておらず、自己抑制能力が下がっている一方、怒りや不安と関係のある交感神経系が活発で、機嫌が悪く、イライラしがちになる。
睡眠の質の悪さも、寝起きの機嫌が悪い主な原因だ。
英国の睡眠学会が英国の住民数千人を対象に実施したアンケート調査では、寝起きの機嫌が悪い原因について、回答者の4割が「睡眠不足」と答え、2割以上が「ストレスが大きくて睡眠の質が低下し、よく夢を見たり、悪夢で目が覚めたりするから」と答えた。
寝起きの機嫌が悪くなりやすいのは?
研究では、次の2つのカテゴリーの人は寝起きの機嫌が悪い傾向にあることが分かっている。
(1)女性。調査では、女性で寝起きの機嫌が悪い人の割合は男性より高く、5人に3.6人が「寝起きの機嫌が悪い」と答えた。それは、女性は起床後の家事負担が男性より多いことと関係があるのかもしれない。
(2)若者。リズムの速い生活を送っている一部の若者や学生は、気持ちがカッとなりやすいほか、仕事や勉強のストレスが大きかったり、イライラしていたりしていて、十分な睡眠がまだとれていない時に誰かに起こされたり、周りがうるさくて目が覚めたりすると、機嫌が非常に悪くなりやすい。
快適にスッキリ目覚めるためにできること
目が覚めてからしばらくは、目をつぶって布団の中でゴロゴロするというのが正しい起床の方法と言えるだろう。体に適応する時間を与え、頭のぼんやり感が少し解消してから、ゆっくりと体を起こすというのが、快適にスッキリ目覚める一番良い方法だ。
十分な睡眠を確保することも、スッキリ目覚め、寝起きを良くするために最も効果的な方法となる。睡眠の質が高いほど、心も身体もスッキリ目覚めやすい。
また、目が覚めて、まだ目を開けていない時に、顔をマッサージして血液の循環を良くし、ゆっくりと起きるようにすると、美容にも良い。
その他、起きた後に、頭がスッキリする香りを嗅いだり、音楽やニュース、オーディオブックを聞いたり、窓の近くやベランダで深呼吸をしたりすると、すぐに気持ちがシャキッとし、頭をスッキリさせることができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月16日