中華ライフライン・エクスプレス基金会と中国国家鉄路集団・北京車両区間が今月22日に眼科無料診療を行った「ライフライン・エクスプレス」(撮影・賈天勇)。
今月22日、医療列車「健康快車(ライフライン・エクスプレス)」で、無料で目の検査を受けた北京市民の于さん(70)は、「列車に設置された病院なので、空間こそ広くないものの、私の悩みを解決してくれた。私は眼底の病気を患っており、何を気をつければいいのか、ずっとわかっていなかった。先ほど先生が私の病状について説明してくれ、普段どんなことに注意すべきかを教えてくれた。このような無料診療は、私のように目の病気を患っている人にとっては、とてもいい取り組み」と話していた。中国新聞網が報じた。
22日、「ライフライン・エクスプレス」で目の検査を行う中国人民解放軍総病院(301病院)の医師たち(撮影・賈天勇)。
于さんが話す「ライフライン・エクスプレス」はこのほど、中国国家鉄路集団(以下、「中国鉄路」の北京局集団有限公司・北京車両区間(以下、「国鉄北京車両段」)に到着した。同列車は5月5日に新疆維吾爾(ウイグル)自治区に向かって出発する予定で、3ヶ月間にわたり、同自治区で無料診療を展開することになっている。4両編成で、眼科の手術室、患者向け休憩室などが設置されており、乗務員2人が同行して、医師たちが診察や手術を円滑に進めることができるようサポートするという。
22日、「ライフライン・エクスプレス」の点検をする鉄道車両整備士(撮影・賈天勇)。
これに先立ち、中華ライフライン・エクスプレス基金会と国鉄北京車両区間は今月22日に共同で「ライフライン・エクスプレス」において、無料診療を実施した。同日の診察は、中国人民解放軍総病院(301病院)の眼科の医師たちが担当した。
「ライフライン・エクスプレス」は、中国で唯一、列車内に設置された慈善眼科病院で、1997年に開設されてからすでに26年になる。同公益プロジェクトの発起人は、香港特別行政区の慈善活動家・方黄吉雯氏で、香港特区の祖国復帰を機に企画された。今では、香港特区と中国大陸部の各界の人々が共同で運営する慈善ブランドへと発展している。
中華ライフライン・エクスプレス基金会の郭偉秘書長は、「ライフライン・エクスプレスは、『香港光明号』1本だけだったのが、今では『澳門光明号』、『中国石化光明号』の3本にまで増えた。今年、『ライフライン・エクスプレス』は8都市に向かう計画となっており、すでに2本が発車して、1本は河南省洛陽市に到着した。もう1本は5月初めに山東省徳州市に到着する予定」と説明する。
22日、「ライフライン・エクスプレス」で女の子に眼球の構造や目の健康づくりについて教える中国人民解放軍総病院(301病院)の医療従事者(撮影・賈天勇)。
郭秘書長によると、これまでに、「ライフライン・エクスプレス」は中国の28省・市・自治区の202ポイントで活動を展開。白内障患者約22万人が治療を受けた。また同慈善ブランドは、2016年から2019年の4年間で、中国の医師団によりスリランカやミャンマー、パキスタン、ウズベキスタンなどにおいて、「『一帯一路』(the Belt and Road)国際光明行」を展開させ、白内障患者2000人を治療した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年4月24日