プロフェッショナル・サービス事業を展開する英国のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が8日に発表した報告書「2023年第1四半期(1-3月)中国海外投資概観」によると、2023年1-3月期に中国では産業全体の対外直接投資が前年同期に比べて大幅に増加し、中国企業のアジアで発表した取引金額と取引数量がいずれも最多で、アジアは引き続き最も人気のある海外M&A(合併買収)の目的地になったという。
同報告書は、「2023年第1四半期の中国の海外投資において、取引金額ベースで計算すると、3大人気産業は先進製造・輸送、不動産・ホテル・建設、TMT産業(科学技術・メディア・通信)となり、この3産業で取引総額の73%を占めた。先進製造・輸送は前年同期比87%増、不動産・ホテル・建設は同191%増となり、高い増加率を記録した」とした。
また取引数量ベースで見ると、3大人気産業はTMT、先進製造・輸送、金融サービスとなり、この3産業で取引数量の61%を占めた。そのうちTMTは同34%増だったという。
同報告書によると、同期には中国企業のアジアで発表した取引金額と取引数量がいずれも最多で、取引金額は同34%減の10億1千万ドル(1ドルは約135.2円)だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年5月9日