■好きな中国文学は「三国志」 「莫言」も知っている
ラナ・ウォシャウスキーは、ノーベル文学賞を昨年受賞した莫言氏についても知っていると答え、「ただ機会がなくてまだ読んでいない」と語った。「私は中国や東洋の輪廻転生の物語がとても好きだ。西欧は天国と地獄があるだけだが、東洋では現世の因果を語ることができる。もし将来機会があればこのような映画を撮ってみたい」と希望を述べ、好きな中国の物語は「三国志」であると語った。
■中国公開版40分カットに「残念」
監督たちは、中国国内で放映されるバージョンが174分の国際バージョンより40分短いことにも触れた。トム・ティクバは「中国に規制があることは知っている。しかし改変部分はそこまで大きくない。我々は中国側の配給会社を信用している。中国の配給会社はこの映画のプロジェクトに最初からかかわっており、オリジナルの良さを保ってくれるはずだ」と語った。
■ジョウ・シュン「大変なのはセリフが変わること」
中国人俳優のジョウ・シュンはこの映画で、男性、クローン人、原始人の3つの役柄を演じている。ジョウ・シュンにとって今回の最大の挑戦は、女性が男性を演じることや、アジア人が西洋人を演じることでもなく、「言葉」だったという。「毎日現場で必死で覚えたセリフを、監督に変えられてしまうのが恐怖だった」とジョウ・シュン。「とにかく頑張って英語を勉強したが、それでも毎回セリフを言うときには緊張した。あるシーンで、ラナ監督が現場でセリフを変更したため、必死で新しいセリフを覚えなければいけなかった。ラナ監督にセリフを変えないでほしい、混乱してしまうからと伝えると、監督はわたしに『あなたを混乱させるために変えているの』といわれ、言葉を失った」と苦労を語った。
「クロウド アトラス」は1月31日から中国全国で公開される予定。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年1月23日
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