チャウ・シンチー新作に盗作疑惑 日本のゲームを参考に?
国家映画事業発展特別資金管理委員会の最新データによると、バレンタインデーの2月14日、周星馳(チャウ・シンチー)の新作映画「西游・降魔篇」の興行収入は約1億1800万元に達し、トランスフォーマー3が2011年に打ち立てた1億1200万元の記録を塗り替え、大陸部の1日あたり興行収入としては過去最高となった。公開から5日間で、「西游・降魔篇」の興行収入は累計4億1400万元に達した。長沙晩報が伝えた。
しかし人気とは裏腹に、観客の評価は分かれている。15日にはあるネットユーザーが、「西游・降魔篇のラストで、孫悟空が如来と戦闘するシーンは日本のゲーム・アスラズラースのほぼ盗作」と関連動画をつけて指摘。映画を見たネットユーザーも「映画の戦闘シーンは確かにアスラズラースのボス戦にそっくり。カット割りまでそのまま流用している」「さすがのチャウ・シンチーも盗作の疑惑を免れない」などとコメントを寄せた。一方で、「これは『参考』にしただけ。盗作と決め付けることはできない」と擁護する声も上がっている。
2作品の類似性を指摘したネットユーザー・小蒋氏はゲーム業界関係者で、「このシーンは西游・降魔篇の最大の見せ場ではないが、カット割りやイメージがここまで同じならば、いくらキャラが違っても盗作と言えるだろう」と語る。
アスラズラースは2012年2月23日にカプコンから発売されたアクションゲーム。このゲームでは「怒」がテーマとなっており、主人公はダメージを受ければ受けるほど、苦境に立たされるほどより強い力が発揮できる。
記者は盗作の件について映画関係者に問い合わせたが、まだ回答は得られていない。関係者によると、チャウ・シンチーはかつて、映画製作の過程で確かに日本のゲームを参考にしたと語ったことがあるという。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月17日