中国は米国を抜き世界一の貿易国に? 統計基準に相違
中国商務部(商務省)対外貿易司の責任者は13日、2012年に中国の貿易額が初めて米国を抜くとの見込みについて取材に応える中で、メディアが伝える中米両国の貨物貿易データは統計を取る際の基準が異なると述べた。
同責任者によると、最近メディアが伝える米国のデータは米国商務省の国際収支をめぐる統計基準を踏まえたものだ。同省が同時に発表する船側渡し条件(FAS オフショア価格に近い)を参考にした輸出データ、運賃保険料込み条件(CIF)を参考にした輸入データを踏まえると、2012年の貨物貿易データは3兆8824億ドルになる。かつて世界貿易機関(WTO)が各国の貿易データを発表する際には、こうした米国の統計基準に基づくデータを採用していた。
中国税関がまとめた統計によると、2012年の中国の貨物貿易額は3兆8667億6千万元だ。統計基準は輸出はオフショア価格、輸入はニアショア価格で、WTOが採用する統計基準と一致する。
同責任者によると、WTOの統計基準によれば、中国の2012年の貨物貿易額は米国より156億4千万ドル少なくなる。WTOは今年2月末または3月初めに12年の世界各国の貿易額の最終的なデータとランキングを発表する予定で、中米貿易額の開きはその時に確実にわかるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年2月15日