夏休み公開オススメのアニメに注目 (2)
「我愛灰太狼2」は「喜羊羊と灰太狼」シリーズ第2部の作品だ。制作サイドのカートゥーン先生公司の陳英傑総経理によると「我愛灰太狼」シリーズは「喜羊羊と灰太狼」シリーズのブランド効果を基盤とした上に、従来低年齢層をターゲットとする作品内容を変え、保護者の興味も引くことで、一家揃って観賞できるアニメ作品を目指している。
また、公開済みの「開心超人」と近く公開される「秦時明月大電影之竜騰万里」も、テレビ作品を元に作られたアニメ映画だ。「開心超人」はテレビアニメ「開心宝貝」から生まれたもので、放映開始以来3年以上のブランド効果によりアニメ映画は4000万元以上の興行成績を上げている。アニメ映画「秦時明月」は国内初のCGのアクションドラマだ。同作品は2007年にテレビ放映が始まって以来人気を集めて、アクションとファンタジー、歴史を一体化した「中国風」のストーリーを展開している。
輸入映画では、6月末に上映された「Sammy's avonturen 2」と、近く公開される「The Smurfs 2」、「モンスターズ・ユニバーシティー」などもシリーズ作品だ。
低年齢層からの脱却
国産アニメはここ数年、低年齢層を市場開拓の中心としてきた。「喜羊羊と灰太狼」シリーズの映画が昨年、国産アニメの興行成績で驚異的な効果を上げて以来、多くの国産アニメ関係者はどのような映画作品が「喜羊羊と灰太狼」の1億6000万元という興行成績を突破できるかと考えをめぐらせてきた。この過程で、子どもを中心とするモデルから一家全員で楽しめる映画への転換が徐々に業界関係者の共通認識となってきた。
今年夏休みに上映された国産アニメを見ると、多くの作品がまだ「一家で楽しめる作品」には程遠いものの、アニメ映画の観客年齢層の開拓面で一定の模索や努力を行ったことになる。
7月に上映された「賽爾号大電影3之戦神?盟」も優れた興行成績を上げた。業界関係者によると、これは国産アニメの新しい観客層発掘と密接な関係があるという。作品の厳密なロジックとスリルたっぷりなストーリ、ユーモラスな表現方法などが、子どもと一緒に映画館を訪れる観客の興味を引き、興行成績拡大を後押ししている。
近く上映される「終極大冒険」では、若く美しい女性撮影記者と、自信過剰な企業のマーケティング部門マネージャーが、ある島の探検するストーリーだ。孫立軍監督によると、同作品の観客層は15歳?36歳の設定で、比較的高い年齢層をターゲットとした国産アニメ映画の試みであり、興行成績の如何に関わらず、新たな市場開拓の模索や産業全体にとって重要な意義を持つものだ。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年8月5日