韓国の「セレブドラマ」、「シンデレラ」と出会うのが定番 (2)
●「セレブドラマ」 「三高男性」が「シンデレラ」と出会うのが定番
韓国ドラマはここ数年、テーマの面で新たな突破を求め、多くの専門ジャンルのドラマが登場している。医師や競売人、グルメなどをテーマにしたドラマはいずれも大きな反響を呼んでいるが、テーマがどんなに変わっても、韓国ドラマの基本的なモデルは変わらない。「三高男性」と「シンデレラ」との身分や地位、財産をめぐる問題が中心となる。
人気放映中の「相続者たち」を例にとると、同ドラマは「ゴシップガール」と「流星花園」が混ざったようなもので、二世の高校生たちのストーリーだ。作中では2人の「王子」が同時にある「シンデレラ」に恋をする。
これより前に大きな視聴率を獲得したドラマ「主君の太陽」で描写されたのも同様に「三高男性」が平凡なヒロインと出会う物語だ。蘇志燮(ソ・ジソブ)が演じる朱中元は若くて裕福で、衣食住など全てが派手だ。「秘密の花園」(Secret Garden)で玄彬(ヒョンビン)が演じる金洙元は、作中のセリフで言えば「財産が多すぎて正確に計算できない」状態だ。彼も平凡なスタント女優に恋をする。こうしたありがちなストーリーが繰り返し人気を集めるのは、彼らが一般大衆の女性に「シンデレラもセレブな生活を送るチャンスがある」という童話のような夢の世界を見せてくれるためだろう。精緻でおしゃれ、耽美的な制作スタイルは、こうした夢を美しく彩り、各世代の女性を中心とする視聴者がファッションや夢のように美しい生活を追い求める心を満足させるのだろう。
現在の韓国の「セレブドラマ」に見られる新たな特徴として、海外でロケを行って、従来のようなせせこましさを打ち破っている点がある。イケメンと美女に加えて美しい風景が、韓国だけでなく海外市場でも人気となっている。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年12月3日