珠算、和食、キムチ 無形文化遺産登録が濃厚 (2)
日本政府は近年、全力を尽くし本国の料理を世界に紹介しており、人気料理番組「料理の鉄人(アイアンシェフ)」を海外で放送している。
福島原発事故の影響を受け、日本政府は和食の無形文化遺産申請により、食料安全の懸念を払拭し、国際的なイメージを再構築しようとしている。
現在までに無形文化遺産に登録されている食べ物には、フランスの美食術、スペイン・イタリアの地中海料理、メキシコ料理、トルコの麦かゆ食がある。
◆中国の珠算、抽象的な数を直観的に
珠算は程大位(1533―1606)抜きでは語れない。程大位は中国古代の有名な珠算家で、40年間の研究により「算法統宗」を著し、珠算の普及を促し、中国の珠算を世界に普及させた。日本は程大位を記念するため、毎年の8月8日をそろばんの日としている。
情報化時代の今、そろばんという古い計算道具は人々の前から姿を消そうとしている。しかし英インデペンデント紙は、「そろばんによる足し算の速度は、現在も電卓を上回る」と指摘した。同紙はかつて世界を変えた101の小発明を選出したことがあるが、そのうち中国のそろばんが首位を獲得した。
珠算の意義は、単純な「速度」だけではない。珠算は視覚・聴覚・触覚など、多くの感覚器官の参与により、抽象的な数字を直観的な「珠の並び」に変えることができる。