珠算、和食、キムチ 無形文化遺産登録が濃厚 (3)
◆無形文化遺産登録の条件とは?
無形文化遺産の審査は、1998年のユネスコ執行委員会で議決された。これには主に口頭伝承と無形の文化が含まれ、申請は次の三つの条件を満たす必要がある。(1)歴史・文化・科学的価値を持つ。(2)絶滅の危機に瀕している。(3)保護計画が制定されている。
現在298件の世界無形文化遺産のうち、中国が37件で最多となっている。
無形文化遺産は民族の身分を示す象徴であり、人々に喜びと楽しみをもたらす壮大な絵画でもある。無形文化遺産への登録は、その優秀な資源が国際的基準に基づき永久に保護されることを意味する。また知名度を大幅に高め、経済的収入を創造し、関連産業の発展を促すことも可能だ。
当然ながら、無形文化遺産に登録されたからといって、「金のなる木」になれるわけではない。ユネスコの登録申請制度を見ると、無形文化遺産の救済・保存・保護・復興がその目的とされている。
今回世界の46件の文化遺産が、ユネスコに登録を申請した。そのうちアゼルバイジャンの伝統馬術、ボツワナの部落の伝統舞踊、コートジボワールの部落の音楽、グアテマラの祭り・儀式、インドネシアの伝統的な紡績術、モンゴルの書芸などが、緊急保護の必要な文化遺産とされた。委員会は12月2日から8日にかけて開かれる年次総会で、最終決定を下す。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月25日