中国人が日本の新たな労働力に
日本では今、中国に関する辛辣(しんらつ)で誇張された、時に民族主義的な論調の新聞・雑誌が駅のスタンドにあふれている。「チャイナリスク」や「中国、撤退か継続か」といった見出しには、衰退しつつある国の隣国台頭への焦りが反映されている。しかし、その一方で日本は中国移民を歓迎しつつあり、特にサービス業では中国人労働者への依存が高まっている。米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。
現在、日本は声を出さずに、静かに両手を広げ中国移民を歓迎している。以前は自国民しか従事していなかった仕事、特にサービス業において、日本の中国人への依存が高まっている。これは以前には見られなかった現象だ。東京では、中国語訛りの日本語を聞いたり、中国名の名札をつけているサービス業の従業員を見たりしても、すでに意外に思わなくなってきている。日本在住の外国人はもともと少ないが、日本政府が発表したデータによると、日本在住の中国人の数は昨年、67万4879人に上った。この数字はほかのどの国の移民よりも多く、1984年当時の10倍に当たる。