<企画>日本・公明党代表の中国訪問 (2)
24日、楊潔チ外交部長(外相)は公明党の山口那津男代表と北京で会見した。楊外相は「中日関係の健全で安定した大局の維持には釣魚島(日本名・尖閣諸島)など両国間の敏感な問題の適切な処理が必要だ。双方は対話と協議を通じた問題の管理・コントロールと解決に努力すべきだ。日本の新政権が積極的で穏健な対中政策を遂行し、実際の行動をとり、中国側と同じ方向に向かい、中日関係の改善と発展のために的確な努力をすることを希望する」と強調した。[記事:楊潔チ外交部長が山口公明党代表と会見]
25日、中国の習近平・共産党総書記は公明党の山口那津男代表と北京の人民大会堂で会談した。習氏は「健全で長期的な発展の維持には、大局を見据え方向性をつかみ、両国に横たわる敏感な問題を直ちに処理することが不可欠だ。釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題に関する中国側の立場は明確で一貫している。日本側は歴史と現実を直視し、実際に行動し、中国側と共に努力して問題解決の効果的な道を対話・交渉により模索するべきだ。歴史を鑑としてこそ未来を見据えることができる。日本側は中国人民の民族感情を尊重し、歴史問題を正しく処理しなければならない。中国側は、山口氏が中日関係が特殊な情勢に直面する中、訪中されたことを重視している。公明党には今後も両国関係の発展のために建設的な役割を果たしてほしい」と述べた。[記事:習総書記、公明党・山口代表と会談]
習総書記のこの談話によって、しばらく困難に陥っている中日関係をいかに改善、発展させるかの方向性がはっきりと指し示された。中日関係を改善できるかどうかは戦略的互恵、経済貿易の相互利益、国民間の相互信頼を実現できるかどうかによって決まる。三者は互いに交錯し、影響し合っているが、最も困難かつ最も鍵となるのが国民間の相互信頼の確立だ。国民間の相互信頼の確立を難しくしている釣魚島(日本名・尖閣諸島)、靖国神社、南京大虐殺、歴史教科書の「四大問題」はいずれも歴史問題だ。日本の極端な民族主義を取り除き、日本に歴史への省察を行わせ、国民間の相互信頼を確立することが、中日関係改善の鍵となる。[記事:歴史を鑑として初めて中日は「氷を砕く」ことができる]
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歴史を鑑として初めて中日は「氷を砕く」ことができる
(編集YX)
「人民網日本語版」2013年1月29日