釣魚島をマルビナス諸島に暗になぞらえる 安倍氏は誰を脅したいのか? (2)
安倍氏の就任からわずか2カ月で、中日衝突は両国民衆の心理レベルで一層深まった。安倍氏自身の様々な発言や行動は、中日関係にとってプラス面よりマイナス面が遥かに大きい。故意であろうとなかろうと、彼は自らの政治によって中日を衝突から敵対の方向へと向かわせている。
安倍氏は釣魚島問題において日本に「退路はない」と主張した。まさか中国には退路があるとでも言うのか?国際社会には中日の手助けはできないし、釣魚島問題打開の鍵を両国に渡すこともできない。釣魚島問題は中日自らが解決するほかない。安倍氏は国際世論の場で中国を挑発することに長けている。彼ら自身は効果を上げたと思っているが、こうした全ては中国社会の反発を激化させ、中日衝突をより張りつめたものにするだけだ。
もちろん、安倍政権は平和憲法の打破および軍国主義化への戦略的な口実をつくるために、中日の敵対を必要としているのかもしれない。第2次大戦敗北後の「正常でない国」の状態から脱することが安倍氏およびその支持者が真に追い求めているものであり、彼らにとって釣魚島は手管に過ぎないと多くのアナリストは信じている。
中国は日本と算盤勘定の技巧を競うわけにはいかない。どんどん強大化する中国は、日本の様々な挑発と夢想を粉砕する力を手に入れる。われわれはできる限り既定の原則を堅守し、釣魚島および中国周辺をめぐる安倍政権のごたごたした動きは戦略上ものともしない。
日本の指導者の最大の特徴は「口が達者」なことだ。彼らは詭弁を弄する時機と場所をうまく選び、筋が通っていなくてももっともらしくまくし立てることに長けている。西側世論も歩調を合わせようとするので、彼らはしばしば世論面で機先を制することができる。今日主力となった「安倍ブランド」の大型拡声器は、日本社会に様々な錯覚をもたらしている。安倍氏のパフォーマンスは中国人にとって不愉快だが、彼が本当に弄んできたのは日本の民衆なのである。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月1日