中国・ルーマニア首脳会談、エネルギー、インフラ等の協力拡大 (2)

（２）鉄道などインフラ整備協力を開拓する必要がある。高速鉄道の技術、コスト、資金調達面の中国の強みを、インフラの更新、質の向上というルーマニアの需要と結びつけ、鉄道など交通インフラの建設を推進し、この地域と欧州各国とのネットワーク連結を促進する。

（３）ルーマニア産農畜産物の対中輸出を拡大する必要がある。牛肉、羊肉など良質なルーマニア産農産物の輸入を拡大し、長期的協力を強化したい。両国政府は双方の企業が市場法則と商業原則に基づき、相互投資とプロジェクト協力で具体的進展を得ることを支持すべきだ。また、人的・文化交流を一段と強化し、双方関係の社会的土台を拡大し、両国の友好協力事業を代々伝えていく必要がある。

　李総理はまた「中国と中東欧諸国は伝統的友情が厚いだけでなく、経済発展でも強い補完性を持つ。ルーマニアは中東欧地域の大国であり、中国・中東欧協力の積極的な参画国、推進国でもある。ポンタ首相と共に努力して、明日の首脳会議で新たな成果が上がるようにしたい。ルーマニアはEUの一員だ。中国は終始戦略的観点から中国・EU関係を捉え、欧州統合を断固として支持している。われわれは団結、繁栄、発展する欧州と強大なユーロを待ち望んでいる。これは世界の多極化と文明の多様性にとってプラスだ。ルーマニア側と共に努力して、中国・中東欧協力と中国・EU関係の一層の発展を促したい」と表明した。

　ポンタ首相は「ルーマニアにとって中国は特別なパートナーであり友人だ。李総理の友好的、実務的なルーマニア訪問には重要な歴史的意義があり、両国関係を新たな段階へと促すに違いない。中国側と経済、貿易、電力、鉄道、畜産業分野の実務協力や人的・文化交流を拡大し、国際・地域問題で互いに支持し、歩調を合わせたい。中東欧・中国協力は中東欧諸国の発展にプラスだ。ルーマニアは中東欧諸国・中国首脳会議の成功に全力を挙げる。中国にとってEUへの玄関口となり、中東欧・中国協力とEU・中国関係の発展に積極的役割を果たしたい」と表明した。

　両首相は会談で、高速鉄道やエネルギーなど重要プロジェクトにおける両国協力の一層の推進について協議するため、作業部会の設置を決定。会談後、経済、貿易、投資、文化、検疫、エネルギー分野の協力文書の調印に立ち会ったほか、共同声明を発表した。（編集NA）

　「人民網日本語版」2013年11月26日