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中国外交、トップレベルデザインが明確に (2)

 中国は領土係争も穏健に扱い、調和ある安定した周辺環境の構築を推し進めた。近年、米国の「アジア太平洋リバランス」戦略に伴い、中国周辺の安全保障環境は不確定要素が著しく増加し、領土係争も著しくヒートアップして、中国の発展にとって重大な試練の1つとなっている。今年中国政府は釣魚島(日本名・尖閣諸島)に対する「実行支配」を揺るぎないものにし、日本と断固闘争すると同時に、紛争が制御不能にならないことを保証した。中国は硬軟取り混ぜた方法で南中国海係争を処理した。一方ではベトナム、ブルネイなどとの協力を強化し、「南中国海における行動規範」交渉などの問題で善意を示し、ASEAN諸国の称賛を勝ち取った。もう一方で、中国の領土主権に対するフィリピンの挑戦に強く反対し、仁愛礁(アユンギン礁)、永暑礁の占領というフィリピンの企てに打撃を与えた。中印は国境問題を効果的に管理・コントロールした。

 外交理念面では、中国は今年周辺外交方針・政策の連続性と安定性の維持を基礎に、周辺外交理念をさらに発展させ、周辺外交のトップレベルデザインを一段と明確にした。

 まず、戦略的観点から周辺外交の目標を明確化した。周辺外交は奮闘目標「2つの百年」の実現、中華民族の偉大な復興の実現といった国家の興亡に関わる上層理念に従い、寄与しなければならないと強調。善隣友好の強化、互恵協力の深化という一貫した原則を重ねて表明した。国家の戦略的チャンス期と主権、安全、発展の三大利益を維持する原則を強調した。政治、経済、安全保障、人的・文化という取り組みの4大分野を明確にした。

 次に、周辺外交の基本方針を打ち出した。これには近隣国と親しくし、近隣国をパートナーとする方針の堅持、善隣、近隣関係の安定、近隣国の経済成長促進の堅持が含まれる。習主席は「親しみ、誠意、互恵、寛容」の理念を初めて打ち出し、第18回党大会報告の打ち出した「中国の発展は周辺国により良く恩恵をもたらさねばならない」との目標を強化した。

 最後に、周辺外交の取り組みについて指導意見を出した。周辺外交は互恵・ウィンウィンの構造を深化し、地域安全保障協力を推進すると同時に、周辺国との関係の長期的発展を支える社会的、民意的土台を固め、拡大する必要がある。今後中国は一段と発奮して周辺外交を推し進め、発展のために良好な周辺環境を勝ち取る。「運命共同体」意識は周辺国に根を下ろすだろう。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年12月12日

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